
社長あいさつ

取締役社長
服部 隆
このたびの東日本大震災に被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、一日も早い復興をお祈り申し上げます。当社といたしましても、製品の供給責任を全うすべく努力を続けてまいります。
沖電線は、機器用電線や通信用ケーブル、ワイヤカット放電加工機用電極線、およびフレキシブル基板(FPC)といった製品群を中心にして、開発設計から製造、販売までの一貫した事業を営んでおります。
長い歴史を持つ電線・ケーブルは、社会生活に欠かせない電気や情報の伝達手段として今後とも安定した需要が見込めます。多様化するお客様のご要求に俊敏に応えられる製品供給態勢として『デザイン&デリバリ』を強化していくとともに、高速、高屈曲、耐ノイズなど、優れた性能を持った製品の開発にも力を入れております。すでにお客様から高い評価をいただいておりますFA分野向けに加えまして、今後の成長が見込める新分野への取り組みも進めております。
国内のみならず、欧米でも高い評価を得ている電極線では、従来のブラスワイヤを超えた加工速度を持つ製品を市場に投入するとともに、中国を始めとする新興国市場への販売にも注力しております。また、環境負荷に配慮して、使用済み電極線のリサイクルを推進しており、多くのお客様の賛同を得ております。
「軽薄」を特徴としたFPCは、機器や装置の軽量化や小型化に対応して利用の範囲が広がっています。長尺FPC、パワーFPC、自立摺動FPC、立体形状FPC、極細長尺FPC、堅牢FPCなど、独自性の高いFPCを開発し、医療、FAから宇宙までの新しい用途を開拓しております。さらに、短納期の試作や多種変量生産を志向した特徴ある事業展開を進めております。
日本経済は2008年9月のリーマンショックに端を発した世界同時不況からようやく回復基調に戻りつつありましたが、2011年3月に発生した東日本大震災により再び先行きの不透明感が増しております。そのような経済環境の中にありますが、当社では安定的な収益力の確保に向けて、2010年度から2013年度までの中期経営計画『開化13』を進めております。電線、電極線、FPCの3事業で独自性の高いニッチトップ製品を創出するとともに、市場のグローバル化に対応して海外展開にも一層努めてまいります。さらに将来の業容拡大への布石を打ってまいります。
当社は、今後とも電線関連事業を通して情報通信の発展やエコ社会の実現に寄与していきたいと考えております。また、社会を構成する企業の一員として社会的責任や企業倫理をしっかりと遵守してまいります。広く皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
2011年7月