2009年7月16日
沖電線株式会社
神奈川県川崎市中原区下小田中2-12-8
URL:https://www.okidensen.co.jp/
沖電線株式会社(社長:服部 隆 本社:神奈川県川崎市、以下沖電線)はこのたび市場実績の高いフッ素絶縁ケ-ブルよりも屈曲性能を50%向上させつつ、市場価格より30%低減させたロボットケ-ブルを製品化しました。商品名は「ORPケーブル」で本日より直販体制を確立し販売・出荷を開始します。
当社は、従来のフッ素絶縁ロボットケ-ブルより大幅に高性能化を実現した「ORスーパーシリーズ」を提供しておりましたが、今回、当社独自の滑性難燃エラストマー絶縁心線(注1)を採用し、さらに内部構造を見直すことにより、細径で高屈曲性能と低価格の新製品を実現しました。特に、屈曲性能は摺動・捻回とも従来の一般的なフッ素絶縁ロボットケ-ブル(注2)よりも50%向上させた耐久性を有し、1億回の摺動屈曲、2千万回の捻回にも耐えるように開発しました。さらに従来のケーブルでみられる、可動部使用中の断線や破損の原因になる蛇行現象(注3)の発生を防止し、当社独自の特殊撚りあわせ技術により5%程度の細径化も実現しました。
従来のロボットケーブルでは100mの把売りが一般的だったのに対し、本製品については切り売りでの販売体制を整え、工作機械などで求められている小口対応(10m単位での販売)、さらには短納期への要求に応えています。従来の商社経由での販売に加え、お客様が必要な時に、必要な量だけ購入しやすいように、即納とメーカー直販でも対応します。当日12時までのご注文での当日出荷、それ以降の翌日出荷体制も確立いたしました。
今後とも、沖電線は新技術の開発に積極的に取組み、特にお客様への商品の届け方にこだわり、よりよいサービスを提供していきます。
2009年7月
2009年度 1億円
2010年度 5億円
沖電線のロボットケーブルについては以下のHPをご覧ください。評価試験などの動画もごらんいただけます。
高難燃性で柔軟性、耐摩耗性を持つ合成樹脂
導体の絶縁体としてフッ素樹脂を使用することで、可動時の滑り性を向上させ、摺動等の屈曲特性に優れたケ-ブルで、ロボット用途では一般的に使用されている
コークスクリュー現象とも呼ばれ、ケーブルに摺動運動のような長さ方向への応力が掛かった場合、細かく左右に変形してしまうような現象