2009年11月25日
沖電線株式会社
神奈川県川崎市中原区下小田中2-12-8
URL:https://www.okidensen.co.jp/
VEYOR-CABLE™
沖電線株式会社(社長:服部 隆 本社:神奈川県川崎市、以下沖電線)は、高屈曲用ロボットケ-ブル各種をお客様の個別要求による組み合わせ接着を可能とした並列ロボットケ-ブル(注1)「VEYOR-CABLE(ベアケ-ブル)™」を製品化しました。なお、本製品は、本日より販売・出荷を開始します。
FA(ファクトリー・オートメーション)などの産業機械用途では繰り返しの作業をサポートするために、高屈曲用ロボットケーブルを使用しますが、一般にケーブルベア(注2)の中にいくつかのケーブルやエアチューブを格納します。その際に1本ずつのケーブルを配線することは作業の効率低下や誤配線、さらに屈曲性能の低下を招くなどの問題がありました。この問題を解決するためには個々のケーブルなどを密着させ強度を保つ必要がありました。またこれには各ケーブルを接着させる必要がありますが、個々の摺動性を損なわないための柔軟性かつ耐久性のある接着加工が困難でした。
このほど沖電線では独自の並列加工技術を用い、接着型のロボットケーブルを製品化しました、本製品では、高い柔軟性を持ち、かつケーブル外被材との架橋接着による強固な接着力を持つエンジニアリングプラスチック系エラストマーの接着剤を採用することにより、しなやかさと強靭性(当社試験で5千万回を超える高摺動性(注3)を検証)を兼ね備えた並列ロボットケーブルを実現しています。これにより外径が異なるケーブルや異なる材質のエアチューブ・PVCシースケーブル・ウレタンシースケーブルとの並列化も可能となり、お客様のご要求に幅広い対応が可能となりました。
また、並列ケーブルは設計・製造が複雑で手間がかかるためコストが高くなりますが、今回新たに開発した並列ケーブル専用の加工装置により、お客様の個別要求仕様に合わせた少量生産に対応可能としました。また、個々のケーブル設計から、並列化、端末へのコネクタ取付け加工まで一貫した体制を構築し、リーズナブルな価格でご要求に合わせた製品を迅速に提供することも可能としました。
今後とも、沖電線は新製品の開発に積極的に取り組むとともに、お客様のご要求にもこだわり、よりよい製品を提供していきます。
本製品は2009年11月25日~11月28日に開催される「2009国際ロボット展」(東京ビックサイト、東2ホール、IR2-17)に出品します。
2009年11月25日
2010年度 2億円
沖電線のロボットケーブルについては以下のHPをご覧ください。評価試験などの動画もごらんいただけます。
丸型ケ-ブルを複数本並べて接着したフラットケ-ブルのことで、接着方法には加熱や接着剤などを用いる方法がある。
産業機器などのケーブルを通す時、可動部にあたるところの配線をまとめ、断線や捩れの対策につかうもの。(図1参照)
U字型移動屈曲(一般的にロボットケ-ブルで採用されている屈曲方法の種類でベアを用いて行われる動作)を繰り返し行った検証結果。
図1「ケーブルベア内でのU字型移動屈曲イメージ」