2010年5月25日
沖電線株式会社
神奈川県川崎市中原区下小田中2-12-8
URL:https://www.okidensen.co.jp/
VCT-SYM
沖電線株式会社(社長:服部 隆、本社:神奈川県川崎市、以下 沖電線)は、独自構造により低ノイズ、細径、軽量かつ従来のVCTケーブルと同等の価格を実現した電気用品安全法(※1)(PSE)適合の新型VCT(※2)ケーブル「VCT-SYM™」を開発し、販売を開始します。
VCTケーブルは主に一般電気機器の電源用として電設関連分野を中心に幅広く使用されています。従来のVCTケーブルは太い、重い、ノイズに弱いなどの問題点がありました。また、ノイズ対策を施したシールド付VCTケーブル(VCT-SB)を採用するとさらに太く、重く、硬くなり、価格上昇も避けられませんでした。
今回販売する「VCT-SYM」の特長は、沖電線独自製品であるモーター動力用SYMケーブルシリーズと同じ対称形ケー ブル構造(※3)を採用することにより、シールド被覆を使用しないで、インバータなどのスイッチングに起因する伝導ノイズの影響を大幅に低減する性能(高いノイズ電流回収率(※4))を備えていることです。また、本製品は優れたノイズ性能だけではなく、細径で、軽量かつVCTケーブル従来品と同等の価格という特長を合わせ持ち、電気用品安全法(PSE)にも適合しているため、省エネ機器のインバータ制御モーターの動力線を始めとして、一般の電気機器の電源線および、住宅・オフィス内の電気配線などの一般電気配線まで広く対応することが可能です。
本製品は、お客様の要求に合わせて10m単位での販売による小口対応や、短納期での要求にもお応えします。製品詳細に関しては(https://www.okidensen.co.jp/jp/prod/cable/surge/vct-sym.html)をご覧ください。
なお、本製品は2010年5月26日~5月28日にインテックス大阪で開催される「2010電設工業展」(http://www.ecemf.jp/)(当社ブースNo.:5-87)に出品します。
一般家庭、商店、事務所等で使用される電気製品であって、政令で定められている製品(電気用品)は、国の定めた技術上の基準に適合した旨のPSEマーク、事業者名、定格電圧、定格消費電力等の表示がないと販売できず、これらの表示のない危険な製品が市中に出回った時等は、国は製造事業者等に回収等の措置を命ずることができます。これらの規制対象品目は、技術基準への適合について自己確認が義務づけられており、その中で特に危険又は障害の発生する恐れが多いものは、特定電気用品として第三者機関の検査が義務づけられています。(経済産業省 製品安全ガイドより引用)
PSE : PおよびSはProduct Safety、EはElectrical Appliance & Materials の略(経済産業省 電気用品安全法の概要より引用)
VCTケーブルとはビニルキャブタイヤケーブルのことで、絶縁体・シース共にビニル (ビニル樹脂)で構成されているケーブルです。耐水性、耐熱性、柔軟性を有しており、 一次側電源用途をはじめFA関係工場の自動化用機器の配線などに使用されます。
ケーブル内の電源線(3心)に対し、3分割したアース線をバランスよく対称形に 配置したケーブル構造のこと。動力線とアース線間のインピーダンスが小さくなり、 ノイズ除去効果を高めることが可能です。
負荷側で発生したノイズを動力線のアースを介して回収できる度合いのことです。