2013年7月22日
沖電線株式会社
神奈川県川崎市中原区下小田中2-12-8
URL:https://www.okidensen.co.jp/
左よりケーブル引き出し方向が左、下、ストレートの各タイプ
沖電線株式会社(社長:来住 晶介、本社:神奈川県川崎市、以下沖電線)は、このたび画像検査装置などに使われるマシンビジョン(※1)用インターフェースケーブルとして、省スペース化に最適で、なおかつ伝送速度はフルコンフィグレーション(※2)に対応した、業界で最も細い極細径カメラリンク(※3)ケーブル「CL-STHシリーズ」を開発し、2013年8月より販売を開始します。
近年、画像検査装置で使用されるマシンビジョンカメラは、被対象物の微細化に対応するため画像の高精細化が進んでいます。それと併せて、カメラと装置を結ぶインターフェースには、多くの画像データをより短時間で送ることができる高速伝送性能が求められています。そうした高速化のニーズに対応した、国内で最も普及しているインターフェース規格が「カメラリンク」です。特に、高精細な画像解析を可能にするフルコンフィグレーションに対応したカメラは、検査装置での採用が増加してきています。その一方で、装置の小型化により、カメラへの取り付けスペースやケーブルの取り回しが課題になってきました。
沖電線では、このようなニーズと課題に着目し、フルコンフィグレーション対応としては、業界で最も細い極細径カメラリンクケーブルを開発しました。本ケーブルは、当社従来品より体積比で約1/3(67%減)となる細径化を実現し、機器周りでの取り回し性を向上させ、かつ装置内のケーブル占有容積も少なくすることで装置の小型化に貢献します。
また、端末コネクタには、標準的なストレートタイプに加えて、上下左右のあらゆる方向からケーブルを引き出すことが可能なアングルタイプ(※4)をラインナップしました。これにより、カメラの背面部やコネクタ挿入口周辺にスペースを取りにくい場合でも、容易な接続が可能となり、装置の設計や配線の自由度が大きく広がります。
項目 | 内容 |
---|---|
外径 | 5.1mm |
コネクタ | SDR |
使用環境 | 屋内固定配線用、-20℃~75℃ |
CL - STH - SS(1)-2-3
例:CL - STH - SS(SU)-P-020(ケーブル引き出し方向 上、電源サプライ PoCL、ケーブル長 2mの場合)
1.ケーブル引出し方向
ケーブル引き出し方向(※) | ストレート | 上 | 下 | 右 | 左 |
記号 | 無 | SU | SD | SR | SL |
図 | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
2.電源サプライ:non-PoCL・・・無、PoCL・・・P
3.ケーブル長:010・・・1m、020・・・2m、030・・・3m、040・・・4m
2013年8月
2013年度 1億円
詳細は下記のリンク先のマシンビジョン用高速インターフェースケーブルのページをご覧ください。
(https://www.okidensen.co.jp/jp/prod/cable/mv/index.html)
基板実装装置や製品ラベル印刷装置などに使用され、1台以上のカメラ、光源、画像取り込み装置、 画像処理装置によって外観や印刷欠損などの判別を行うシステム。
カメラリンクの伝送方式の一つで最も伝送速度が速い。ベース/ミディアム/フルコンフィグレーションで各々の伝送速度は約2Gbps、4Gbps、6Gbps。
マシンビジョン業界団体であるアメリカのAIA(Automated Imaging Association)が2000年に策定したインターフェース規格。多くのカメラメーカー、ボードメーカーで採用されており、現在 マシンビジョン用デジタルインターフェースの主流となっている。
L字に曲げたコネクタ。