2014年9月22日
沖電線株式会社
神奈川県川崎市中原区下小田中2-12-8
URL:https://www.okidensen.co.jp/
フルコン対応「CleanEyeカメラリンクケーブル」
沖電線株式会社(社長:来住 晶介 本社:神奈川県川崎市、以下沖電線)は、このたび、画像検査装置などに使用されるマシンビジョン(※1)用インターフェースケーブルとして、伝送速度6Gbpsで最大20mまでの画像伝送が可能なフルコンフィグレーション(※2)(以下フルコン)対応の「CleanEye®カメラリンク(※3)ケーブル」の販売を本日より開始します。
従来、伝送距離を伸ばすためには配線の中間部にリピータユニット(※4)を設置するという方法が一般的でした。しかし複数のカメラを使用するような大型でかつ複雑なシステムでは、リピータユニットの設置場所に制限があり、自由度の高い装置設計が不可能でした。そこで、沖電線では、リピータ機能を持つ独自の専用ユニット「CleanEyeユニット」との組み合わせで、20mまでの配線を1本のケーブルで接続できるようにした「CleanEyeカメラリンクケーブル」を開発し、2010年1月から、伝送速度2Gbpsの画像伝送を実現したベースコンフィグレーション(以下ベース)対応の「CleanEyeカメラリンクケーブル」を販売してきました。本商品は、高精細画像を長距離伝送することが求められる大型液晶パネル用画像検査装置などでの可動や配線の制約を大幅に緩和し、既に多くのお客様に採用されています。
今回、販売を開始するフルコン対応「CleanEyeカメラリンクケーブル」は、高解像度化が進む画像検査装置をはじめ、装置の大型化や配線の省力化にともない長距離伝送を求めるお客様の、より幅広いニーズに対応するため、ベース対応品の優れた配線自由度という特長を活かしつつ、最大20mまでの長距離伝送において、さらに高速の伝送速度6Gbpsでも画像伝送を可能としたものです。
沖電線では、今後も多様化するニーズに対応したマシンビジョン用ケーブルの開発に積極的に取組んでいきます。
販売時期:2014年9月
販売目標:「CleanEyeカメラリンクケーブル」全体で2015年度 5千万円
画像処理システムを採用する外観検査設備。特に配線長が長くなりがちな大型の設備に適する。たとえば、食品外観検査をはじめ、印刷物検査、LCDやPDPの外観検査、ボトル・ラベルなどの成形品外観検査などの設備。
項目 | 内容 |
---|---|
伝送方式 | フルコンフィグレーション |
伝送距離 | 20m(クロック周波数85MHz時) |
消費電力 | 1.0W(typ) |
給電方式 | non-PoCL(外部給電)/PoCLの選択が可能 |
電源電圧 | DC+12V |
使用環境 | 温度;-5~45°C 湿度;20~80% RH ただし、結露なきこと |
質量(リピータユニット部) | 約300g |
外形(リピータユニット部) | 56.5mm(W)×17.5mm(H)×67.4mm(D)(突起部を除く) |
non-PoCLの場合
https://www.okidensen.co.jp/jp/prod/cable/mv/index.html
基板実装装置や製品ラベル印刷装置などに使用され、1台以上のカメラ、光源、画像取り込み装置、画像処理装置によって外観や印刷欠損などの判別を行うシステム。
カメラリンクの伝送方式の一つで最も伝送速度が速い。カメラリンクの伝送方式にはベース/ミディアム/フルコンフィグレーションの3方式があり、各々の伝送速度は約2Gbps、4Gbps、6Gbps。
マシンビジョン業界団体であるアメリカのAIA(Automated Imaging Association)が2000年に策定したインターフェース規格。多くのカメラメーカー、ボードメーカーで採用されており、現在マシンビジョン用デジタルインターフェースの主流となっている。
配線長を延長する場合に用いる伝送拡張機能を具備した接続装置。
電源供給機能を付与したカメラリンク規格。
ケーブルの減衰特性により生じた信号波形のひずみを補償し、整形する技術。