2016年9月29日
沖電線株式会社
神奈川県川崎市中原区下小田中2-12-8
URL:https://www.okidensen.co.jp/
「ライトアングルコネクター付きケーブル」
(右引出しタイプ)
沖電線株式会社(社長:来住 晶介、本社:神奈川県川崎市、以下沖電線)は、画像検査装置などのマシンビジョン(注1)システムで使われるUSB3 Vision(注2)ケーブル・シリーズのラインアップに、カメラ接続部の省スペース化が可能な「ライトアングルコネクター(注3)付きケーブル」を追加し、2016年10月1日より販売を開始します。
カメラへのケーブル接続は、カメラ背面部へストレートに接続する形が一般的です。この場合、ケーブルを任意の方向へ引き回すためには、ケーブルへダメージを与えないよう緩やかに曲げる必要があり、接続部の周辺には、十分なスペースを確保する必要がありました。
沖電線では、カメラ背面などケーブル接続部の省スペース化や、シンプルで無理のないケーブル敷設を実現できる「ライトアングルコネクター付きケーブル」を開発しました。コネクターをL字に折り曲げた形状とすることで、端末部の低背化を図り実装時の省スペース化を実現しています。用途に合わせて、上下引出しタイプと左右引出しタイプの2種類を用意しました。
また、コネクターと組み合わせるケーブルについては、従来品の可動タイプ・高摺動タイプのほかに、低コストで伝送性能に優れた固定配線用の標準タイプと、当社比約15%の細径化を図った細径タイプも新たに加えました。
今回のこれらラインアップの追加により、ケーブルをカメラとの接続部から上下もしくは左右方向にケーブルを曲げることなく配線したい方向へ直接引き出せるため、カメラとの接続部周辺にスペースを取りにくい場合でも実装が容易となります。さらにカメラを搭載する画像検査装置などの小型化が可能になるほか、用途(固定・可動)と伝送距離に応じて配線や装置設計の自由度が大きく向上し、多様なユーザーニーズに対応することが可能となりました。
沖電線では、今後も多様化するニーズに対応したマシンビジョン用ケーブルの開発に積極的に取組んでまいります。
上・下引出しタイプ | ![]() |
左・右引出しタイプ | ![]() |
注)コネクター寸法は、代表値です。ケーブルタイプにより部分的に寸法が異なる場合があります。
ケーブルタイプ | 配線用途 | 標準伝送距離(m) | 標準外径(mm) | 色 | 可動耐久性 |
---|---|---|---|---|---|
細径 | 固定部 | 2 | 5.4 | グレー | - |
標準 | 3 | 6.5 | グレー | - | |
高摺動 | 可動部 (摺動) |
2 | 6.3 | 黒 | 1000万回以上(摺動,R= 50mm) |
可動 | 3 | 8.2 | 黒 | 100万回以上(摺動,R=100mm) |
販売開始時期:2016年10月1日
販売目標金額:1億円以上(2018年度 シリーズ合計)
1台以上のカメラ、光源、画像取り込み装置、画像処理装置によって外観や印刷欠損などの判別を行うシステム。
主に基板実装装置や製品ラベル印刷装置などに使用される。
米国マシンビジョン業界団体であるAIA(Automated Imaging Association)がマシンビジョンシステム用にUSB3.0(注4)規格をベースに策定したインターフェース規格。コネクターはStandard-AとMicro-Bを使用。離脱防止のためスクリューネジ付のコネクターを使用する。
L字形状に曲がったコネクターの総称。
USBはユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus)の略称で、パソコンなどの機器に周辺機器を接続するためのシリアルバス規格の1つ。USB3.0は従来のUSB2.0と物理的な後方互換性があるが、コネクターの端子数がUSB2.0の4本に対して、USB3.0は9本となっている。データ転送速度はUSB2.0の約10倍(USB2.0:最大480Mbps/USB3.0:最大5Gbps)。最大伝送距離はUSB2.0が5mに対し、USB3.0は3mまでとされている。