新着情報

 

2007年12月4日

沖電線株式会社

沖電線、マシンビジョン用高速インターフェースケーブル3種類を市場投入開始

~ギガイーサー対応高屈曲LAN、高摺動1394.b、電源サプライ対応カメラリンクの3種を投入~

沖電線(本社:神奈川県川崎市、社長:服部 隆)は、マシンビジョン(注1)に対応した産業装置に使用される画像伝送用の各種インターフェースケーブルを本日より発売します。高屈曲性能とギガビット・イーサネット(注2)に対応し、高速伝送をも両立した「高屈曲シールド付Cat.5e LANケーブル」、800Mbpsという高速1394.b(注3)対応に加え高摺動性を高めた「高摺動1394.bケーブル」、PoCL(Power Over CameraLink)(注4)に対応した電源サプライ対応ケーブルとして細径・高摺動の2品種を新たに加え、全5品種をラインナップした「カメラリンクケーブル」の3種類を、マシンビジョン用インターフェースケーブルとしては業界で初めて同一メーカーにて取り扱いを始めます。

近年、産業装置はマシンビジョン化が進み、特に画像伝送では高速化・高精度化の要求が強く、従来のアナログ伝送方式からデジタル伝送方式に急激に変化してきております。マシンビジョンに使用されるデジタル伝送は、ギガビット・イーサネット、1394.b、カメラリンクの3つの方式が主流です。ギガビット・イーサネットは、従来のイーサネット技術をベースに技術産業用装置・産業用ロボット等のマシンビジョン用として標準化され、今後急速に市場が拡大することが見込まれています。また、1394.bはデイジーチェーン接続(注5)を活かし、マルチビジョンなどのアプリケーションで拡大が見込まれております。また、カメラリンクでは、現在最も大容量のデジタル画像を簡単に扱うことができるデジタルインターフェースという位置づけから、マシンビジョンでは定番のデジタルインターフェースとなりつつあります。当社では、こうしたマシンビジョン用の主要なデジタルインターフェース対し、特に高屈曲性や高速伝送性を付与したFAケーブルに特化したインターフェースケーブルの開発に取り組んでまいりました。

今回発売する「高屈曲シールド付Cat.5e LANケーブル」は、従来の一般的なLANケーブルでは、屈曲性・摺動性が求められる分野での使用は困難でしたが、1Gbpsのギガビット・イーサネット伝送に適合し、屈曲負荷に対して安定した性能を維持させるために特殊ケーブル構造を採用して柔軟で高屈曲・高摺動・高捻回性能を有した設計となっています。さらにコネクタは、一般的なシールド付RJ45モジュラプラグの採用、および離脱防止の為のカメラ取付け用スクリューロックに対応可能としました。「高摺動1394.bケーブル」は、従来の一般的な1394bケーブルでは固定部用途が主流でしたが、今回独自のケーブル構造の採用と使用する素材を吟味することにより800Mbpsと言う高速伝送性と300万回以上の摺動屈曲性を併せ持ったケーブルといたしました。「カメラリンクケーブル」は、長年のロボット用ケーブルの設計技術を活用し、100万回の摺動屈曲後の構造変化に変化なく高性能を維持させたケーブルを実現させました。また既存のケーブルという位置づけから電源サプライ対応という付加価値を持つPoCLに対応した新しいケーブルを追加いたしました。

これらの製品を利用することにより、あらゆるマシンビジョンに対応した産業装置の性能向上が可能になります。当社はマシンビジョン市場向けにこれらの製品を積極的に販売し、そのブランド力向上とシェア拡大を図ってまいります。

なお、これらの製品は12月5日(水)から12月7日(金)の間、パシフィコ横浜(横浜市 みなとみらい)にて開催される「’07国際画像機器展」(http://www.seiki-tsushin.com/ite/index.html)に出展いたします。場所は、“アクセサリーコーナー” ブースNo:29となります。展示内容は、「高屈曲シールド付Cat.5e LANケーブル」「高摺動1394.bケーブル」の製品展示、「カメラリンクケーブル」のカメラ接続デモ展示、および業界初となる現在開発中のIEEE規格(注3)に準拠した 8mの1394.bロングケーブル(参考出品)のカメラ接続デモ展示も同時に行います。

各製品詳細につきましては当社サイトをご覧ください。

高屈曲シールド付Cat.5e LANケーブル


  • スクリューロック機能付タイプ

  • 標準シールドタイプ

  • 高摺動1394.bケーブル

  • カメラリンクケーブル

販売計画

販売目標: 3億円以上(08年度)

用語解説

  • 注1:マシンビジョン

    基板実装装置や製品ラベル印刷装置等に使用され、1台以上のカメラ、光源、画像取り込み装置、画像処理装置によって外観や印刷欠損等の判別を行うシステム。

  • 注2:ギガビット・イーサネット

    伝送速度 毎秒1ギガ・ビット仕様のイーサネットを意味する。ギガビット・イーサネットは、現在最も普及している高速ネットワーク方式で IEEE802.3にて標準化され、光ファイバーを用いた伝送とメタルケーブルを用いた伝送方式がある。メタルケーブルでは、カテゴリ5を越えたエンハンスドカテゴリ5以上の性能を有したケーブルが使用される。

  • 注3:1394.b

    高速なシリアル通信規格のひとつであり、IEEE1394.b規格のこと。現在は800Mbpsの伝送速度まで対応している。IEEE1394規格はAppleComputer社により開発されたSCSI方式の代替方式で、1995年にIEEEにて初めて標準化され、IEEE1394-1995規格と呼ばれていた。その後、2000年にIEEE1394 .a規格が制定され、2002年に制定されたものが1394.b規格である。

  • 注4:PoCL

    電源供給機能を付与したカメラリンク規格。(Power over CameraLink)

  • 注5:デイジーチェーン接続

    複数の周辺機器を数珠繋ぎに繋いでいく接続方式

  • ※1 本文に記載されている会社名、製品名は一般に各社の商標または登録商標です。
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
総合企画室
電話:044-754-4353
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
営業本部 営業企画部
電話:044-754-4360


お問い合わせ

お問い合わせ