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2011年5月31日

沖電線株式会社
神奈川県川崎市中原区下小田中2-12-8
URL:https://www.okidensen.co.jp/

沖電線、業界初、自立性と摺動性を兼ね備えた「自立摺動FPC」を開発

~ 産業機器の可動部配線の省スペース化を無理なく実現 ~

自立摺動FPC
自立摺動FPC
コンベックス形状FPCと一般的なFPC比較
コンベックス形状FPCと一般的なFPC比較

沖電線株式会社(社長:服部 隆、本社:神奈川県川崎市、以下 沖電線)は、このたび業界で初めて自立したままの姿を保ちつつ摺動が可能な「自立摺動フレキシブルプリント配線板(以下、自立摺動FPC)」を開発しました。産業機器内での部品との接触を起すことなく、配線の省スペースを実現します。なお、販売を2011年9月末より開始します。また、サンプル出荷は2011年6月1日より開始します。

近年の産業機器は小型化にともない、機器内配線にもいっそうの省スペース対応が求められています。しかし一方で、機器の可動部における配線では、十分なスペースが取れないと機器内部と接触し、ショートや断線など様々な問題を引き起こします。そのため、機器内の可動部配線では、接触を避けるために十分なスペースを確保することや、ケーブルベア(※1)の使用が必要となっています。そこで沖電線では、省スペース化のニーズを実現し、なおかつ機器と配線の接触を避けることのできる配線材料として「自立摺動FPC」を開発しました。

「自立摺動FPC」は、沖電線が独自開発したコンベックス形状(※2)のFPCを用いています。これは、FPC自身が適度な剛性をもつことにより、サポート部材を用いることなく自立することができます(写真のようにFPCが空中で垂れ下がらない状態を示す)。この自立性をFPCの持つ優れた屈曲特性と両立させることで「自立摺動FPC」を実現しました。「自立摺動FPC」は、最大製品長1,000mm、最小製品厚90µmという仕様により、業界初のこれまでにない自由な可動部配線を可能にします。

なお、本製品は2011年6月1日~6月3日の間、東京ビッグサイトで開催される「2011 JPCA Show」の沖電線ブース(ブース番号5L-01)に出品します。(http://www.jpcashow.com/show2011/

販売計画

販売時期 2011年9月末(サンプル出荷開始:2011年6月1日)
販売目標 10,000本/月(量産時)
販売価格 仕様による

主な特長

  1. 自立性能:MAX1,000mm
  2. 屈曲性能:屈曲半径10R、3,000万回以上 (導体幅500µm、間隙500µm(IPC屈曲))
  3. 製品厚:Min90µm

製品紹介サイト

フレキシブルプリント配線板 自立摺動FPC

用語解説

  • ※1:

    機器内にケーブル等を通す時、可動部にあたる部分の配線まとめや断線、よじれの対策に使う支持部材

  • ※2:

    凹面に反らせた形状で、代表的なものとして測定用道具のコンベックスメジャー等

  • 本文に記載されている会社名、製品名は一般に各社の商標または登録商標です。
本件に関する報道機関およびお客様からのお問い合わせ先
沖電線株式会社 営業本部営業企画部 電話:044-754-4360
本件に関する製品・技術に関するお問い合わせ先
沖電線フレキシブルサーキット株式会社 設計課 電話:0270-76-4418


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