2014年8月27日
沖電線株式会社
神奈川県川崎市中原区下小田中2-12-8
URL:https://www.okidensen.co.jp/
「OS-UZワイヤ」
沖電線株式会社(社長:来住 晶介 本社:神奈川県川崎市、以下沖電線)は、ワイヤ放電加工機(※1)での低コストで利用可能な高速加工用電極線(熱拡散電極線(※2))「OS-UZワイヤ」を日本国内のお客様に向けて2014年9月1日より販売を開始します。
OS-UZワイヤは、2010年より高速加工ニーズの高い欧米を中心に順調に販売を伸ばしてきましたが、このたび国内需要に応えるべく生産能力の増強と販売体制を構築しました。
今回、日本国内に販売する「OS-UZワイヤ」は、一般的に使用される黄銅電極線(※3)に対し、加工速度が約30%(当社比)向上した新商品です。
現在、日本国内では黄銅電極線が汎用的に使用されています。お客様が生産性を高める手段としては、高速加工用電極線を使用する方法がありますが、従来の高速加工用電極線は構造が複雑で、その製法も多くの工程を経て製造されるため、コストが非常に高くなることが課題でした。この課題を克服すべく沖電線では、一つの工程で高速化に必要な複合構造を実現する独自の製法開発により、安定した品質で、かつ安価で提供可能な高速加工用電極線の商品化に成功しました。 また、長年蓄積してきた伸線技術を応用し、高い真直性を確保したうえで自動結線にも対応できるワイヤとなっているため、金型業界などワイヤ放電加工分野すべてのお客様のコスト低減に寄与します。
沖電線では、今後ともお客様の部品加工・金型加工市場における生産性向上や工期短縮の要望にこたえ、より付加価値の高い電極線を開発・提供していきます。
2014年9月1日
2015年度までに日本国内200トン
髪の毛ほどの太さのワイヤを使って金属を加工する機械。加工は電気の力(雷のような放電現象を起こしてそのとき発生する熱)で、金属を溶かして切断し、加工物と接触しない非接触加工かつ溶融加工のこと。
銅または銅合金に亜鉛めっきを施した後、熱をかけることで、銅-亜鉛合金を形成させた多層構造の電極線のこと。
ワイヤ放電加工機で使用される金属製のワイヤ。一般に銅65%、亜鉛35%の合金である黄銅が使用される。