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2007年12月13日

沖電線株式会社

沖電線、高性能ロボットケーブルの発売を開始

~独自開発の新素材で従来の10倍以上の超高屈曲性を実現~

沖電線株式会社(本社:神奈川県川崎市、社長:服部 隆、以下沖電線)は、このたび、従来のフッ素絶縁材を用いた高屈曲FA(Factory Automation)ケーブルよりさらに10倍以上の屈曲耐久性を実現した新商品「ORスーパー」を開発しました。本日より販売を開始します。

昨今、工作機械(ロボット)が担う製造工程はますます多様化し、可動用ケーブルに対する負荷も増大する傾向にあります。そのため、ロボットユーザーでの断線事故が未だに多く発生しており、高性能ケーブルに対する市場の要求は強くなってきています。

沖電線では、超高屈曲性能を実現させるため、長年掛けて開発した特殊樹脂をFAケーブルの絶縁材料としては初めて「ORスーパー」に採用しました。新素材である特殊樹脂は、極めて優れた柔軟性、強靭性と高滑性を有し、また、フッ素樹脂のようにハロゲン(注1)を含んでいないため、環境に優しく、低価格で高性能なケーブルの提供が可能となっています。さらに、沖電線では、この絶縁材料以外の全ての構成材料についても、高屈曲性向上のために厳選しています。特にシース材(注2)には高難燃ポリウレタンエラストマー(注3)を採用し、ULのVW-1難燃性(注4)に適合させています。

沖電線は、FAケーブル市場向けに本製品を積極的に販売し、合わせて、そのブランド力の向上とシェアの拡大を図っていきます。また、今後も高屈曲性能を強化し、環境に優しく、低コストで高性能なロボットケーブルを提供していきます。

販売計画

販売目標:15億円(10年度、「ORシリーズ」を中心としたロボットケーブル全体)(注5)

ORスーパーの写真

構造

5対の構造例

用語解説

  • 注1:ハロゲン

    元素周期表において第17族に属する元素の総称。フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アスタチンの5元素で構成される。

  • 注2:シース材

    ケーブル心線、集合心などを保護するために、外側に施す絶縁・保護部分に使用する材料。

  • 注3:高難燃ポリウレタンエラストマー

    高難燃性で柔軟性、耐摩耗性を持つ合成樹脂。

  • 注4:ULのVW-1難燃性

    VW-1は、Vertical Wireの略でUL規格における垂直難燃試験の一つ。 試料を垂直に保持した状態で、ガスバーナーにより15秒間炎を当て、次に15秒間炎を消し、これを5回繰り返して、いずれの5回の燃焼後でも60秒以内に消火しなければならない。また、この5回の繰り返しにおいて、上部のフラッグや下部の綿が燃えてはいけない。この試験に合格した電線にVW-1と表示することができる。

  • 注5:ORシリーズ

    OR(Oki Robot Cable)シリーズ。詳細は、https://www.okidensen.co.jp/jp/prod/cable/robot/index.html

  • ※1 本文に記載されている会社名、製品名は一般に各社の商標または登録商標です。
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