電線・ケーブル

 

ロボットケーブル 配線・敷設上の注意事項

ロボットケーブル・FA用製品は、FA環境での高耐久性を維持するため、配線、敷設に際しましては下記を参考にご配慮をいただけますようお願いいたします。

ケーブル許容曲げ半径

ケーブルはその内部構造上又はシース構造上の一定の限界を超えた屈曲を行いますとその性能を劣化させる可能性があります。長時間にわたって使用する際の参考許容曲げ半径の基準を下記に記載いたします。ただし敷設にこれよりも大きいRが必要な特殊なケーブルもありますのでご注意ください。

ケーブルの種類 固定配線 可動部配線
ロボットケーブル(シールド無し) ケーブル外径の4倍以上 ケーブル外径の6倍以上
ロボットケーブル(シールド付) ケーブル外径の4倍以上 ケーブル外径の8倍以上
可動用SYM ケーブル ケーブル外径の4倍以上 ケーブル外径の6倍以上
その他のPE、PVC シースケーブル ケーブル外径の4倍以上 -

ケーブルキャリア配線

ロボットケーブルの優れた屈曲特性を十分に活かし、ケーブル寿命の向上、安定化を図り、不測の断線事故を防止するうえで配線方法はとても重要です。
ケーブルキャリアへのロボットケーブルの配線については下記の注意が必要です。

曲げ半径

ケーブルキャリアの曲げ半径はケーブル外径の7.5倍以上とし、できるだけ大きくする必要があります。

ケーブルの配置

ケーブルキャリア内に配置するケーブルはフラットな状態で配線を行い、ケーブル同士が交差したり重ならないようにしてください。
仕切板ケーブルキャリアは十分に余裕のある大きさの物を選定し、ケーブル占有率は30%以下としてください。
また、できるだけ多くの仕切り板を設け、ケーブル間の干渉を避けることをお奨めします。

ケーブル長

ケーブルが短すぎるとケーブルキャリア内でつっぱった状態となり、ケーブルとケーブルキャリアが擦れ合うために外被が削れるなどの障害が発生します。
また、ケーブルが長すぎても外被が削れたり他のケーブルなどと干渉しやすくなるためケーブル寿命を低下させます。

ケーブル捻れ

把からケーブルを引き出し、そのまま直線状にした場合、ケーブルに捻れが残留したままの状態となり蛇行発生や寿命低下の原因となります。
ターンテーブルなどを利用して引き出し、ケーブルに捻れがないことを確認してからケーブルベア内に配線してください。

ケーブルの固定方法

ケーブルキャリアの可動部分でケーブルの結束やケーブルキャリアへの固定を行うと曲げ応力が集中しやすくなるため、ケーブル寿命を低下させます。
ケーブルはケーブルキャリアの可動しない両端末部で固定し、可動部分での結束や固定は行わないでください。

エアホースなどとの混在

油圧、エアホースなどを配線する場合は、必ず仕切版を設けケーブルとエアホースなどを分離して配線してください。

外径が大きく異なるケーブル同士の混在

外径が大きく異なるケーブル同士を一緒に配置すると外径の大きいケーブルからの負荷により、外径の細いケーブルに障害が発生する場合が考えられます。
外径が大きく異なるケーブル同士を配置する場合は仕切版を入れて分離してください。

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