金属の切削方法の1つに高電圧の電気による放電現象を利用した加工方法があります。
この放電現象を利用した工作機械には、ワイヤ放電加工機と型彫放電加工機の2種類があります。
電極線とは、ワイヤ放電加工機で放電現象を起こすために使用されるワイヤ状の電極です
ワイヤ放電加工とは電極と被加工物の間に放電現象を繰り返し発生させ、被加工物を溶融除去しながら加工する加工方法です。導電性材料であれば材料の硬さに関係なく加工でき、切削加工などに比べて高精度であることが特徴です。
加工する材料の形状、厚さなどからワイヤ径が選定され、主に0.1~0.3mmのワイヤが使用されます。
放電により加工する金属も溶融切断されますが、同時にワイヤも放電痕(ワイヤ表面が溶けて飛び散った痕)が形成され消耗してしまいます。
消耗されたワイヤは、強度不足などにより張力を掛けることができなくなってしまうため、常に新しいワイヤが供給されます。連続した放電加工ができるようにボビンに巻かれた形状で販売しています。