電子機器小型化のため、配線スペースの削減が推進されており、FPCは電子機器の可動配線部に広く使用されています。
FPCの可動形態としては摺動屈曲が一般的であり、優れた特性を有しています。→参考:耐屈曲性について
しかしながら、特に近年では、ウェアラブル機器やロボットなどの複雑な動作への追従性を得るために、耐伸縮性や耐捻回性といった、耐屈曲性以外の可動特性を要求されるケースが増えています。→参考:耐捻回性について
しかし、FPCに伸縮性を要求される場合、一般的なFPC(平坦な形状)では、対応が困難でした。
当社ではこのような要求に答えるべく、立体形状FPCを開発しました。→参考:立体形状FPC
下記に一般的なFPC、立体形状FPC(スパイラル形状、蛇腹形状)の伸縮可動を記します。
立体形状FPC(スパイラル形状、蛇腹形状)の耐伸縮性についてご紹介します。
試験では可動板を往復運動させることによって、FPCを伸縮させます。
FPCの導体抵抗を伸縮前後で測定し、導体抵抗変化率10%を閾値として、到達するまでの伸縮回数を耐伸縮性としています。
試験 対象 |
立体形状FPC(スパイラル形状) | 立体形状FPC(蛇腹形状) |
---|---|---|
試験 方法 |
||
耐捻 回性 |
1,000万回以上 | 1,000万回以上 |
製品例 |